海外旅行と保険のスゝメ

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狂犬病

2008年01月08日(火)

海外感染症シリーズ (狂犬病)

本日は、厚生労働省検疫所から発表されております、
海外感染症情報のご案内です。

気をつけていたとしても感染症は、私たちの見えない場所から
知らない間に感染する恐ろしい病気。

「相手を知る」意味でも、ご参考にしていただけたら幸いです。

本日は、「狂犬病」について。

狂 犬 病
Rabies

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「狂犬病は、発病するとほぼ100%死亡し治療法がないおそろしい感染症です。
日本は島国のため徹底した野犬対策などにより対策が効果を上げ、
1957年以後患者の発生はありませんでしたが、
2006年8月にフィリピンで犬にかまれ日本に帰国後
11月に狂犬病を発病し死亡した例が報告されています。
世界では狂犬病により年間4万人~6万人が死亡しており、
欧米を含む世界の大陸に現在も存在しています。

なお、イヌからの感染が多いので「犬」と名がついていますが、
他の哺乳動物からも感染することがあります。
アメリカではアライグマやスカンク、コウモリ、ヨーロッパではキツネ、
アフリカではイヌ、ジャッカルやマングースが有名です。
ネコや馬、牛なども感染し感染源になることがあります。

日本人はイヌやネコをみると無防備にふれようとしがちですが、
野犬や野生動物にはむやみに手を出さないようにしましょう。
また、犬の前で急に逃げると追いかけられてかみつかれることがありますので、
急な動きをしないようにしましょう。
万一狂犬病が否定できない犬などに咬まれた時には、傷口の洗浄消毒後、
医療機関で狂犬病ワクチンを接種してください。」

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1 病原体

 狂犬病ウイルスはラブドウイルスの一種です。

2 感染様式

 感染した動物にかまれた傷口からウイルスが侵入します。

 ウイルスは軟部組織で増殖し、神経を伝わって脳に移行し、中枢神経症状があらわれます。脳から再び神経を伝い、唾液腺へ移行して唾液中にウイルスが排出されるようになります。

3 症状

 ヒトの場合、潜伏期間は9日から数年で通常は20から60日程度です。発病率は32~64%です。発病するかどうかはかまれた傷口の大きさや体内に入ったウイルス量などで大きくかわります。

 症状は、発熱、頭痛、全身倦怠、嘔吐などの不定症状で始まり、かまれた部位の異常感覚があります。ついで、筋肉の緊張、幻覚、けいれん、嚥下困難などが起きます。液体を飲むとのどがけいれんを起こし、非常に苦しいため水を怖れるようになります(このため狂犬病を恐水病ともいいます)。犬の遠吠えのようなうなり声をあげ、大量のヨダレをながし、昏睡、呼吸麻痺が起き死亡します。

4 治療方法

 狂犬病のおそれのある動物にかまれたら、すぐに傷を水でよく洗い、信頼できる病院でできるだけ早く傷の処置とワクチンを接種します。(暴露後接種)いったん発病したら治療法はなく、100%死亡します。

5 狂犬病の動物について

 狂犬病の最も大きな感染原因は犬です。

 犬は、狂犬病に感染すると1~2週間の短期間で発病します。狂犬病の犬は、むやみ
に歩き回り、柱などの物体にかみついたり、地面を無意味に掘る、狼のような特徴的
な遠吠えをするなどの異常行動をとります。また、流れるようにヨダレを流すように
なります。(唾液の分泌の増加)。この時期の犬は攻撃的で、ちょっとした刺激でか
みつきます。また、水を飲むとのどがけいれんし苦しむため、水を極端に怖れるよう
になります。やがて、足腰が立たなくなり、うつろに宙をながめるようになり、死亡
します。
 犬以外の動物として、アメリカでは人をかむ種類のコウモリやアライグマが、ヨー
ロッパでは森林部のキツネが、アフリカではジャッカルやマングースが感染源になる
ことがあります。

6 予防方法、かまれた時の対応

野生動物に手を出さない 日本では狂犬病が撲滅されて久しく、その危険を軽視しがち
です。日本人旅行者は、犬や猫を見ると無防備に手を出し、なでたり、手から直接エ
サをあげたりします。しかし、狂犬病は世界のほとんどの大陸で見られ、毎年死亡者
がでています。むやみに野犬や野良猫、野生動物に手を出さないようにしましょう。

かまれる前のワクチン接種

(暴露前接種pre-exposure vaccination)
旅行先で動物に積極的に近づく場合には、事前に狂犬病ワクチンを接種しましょう。
4週間間隔で2回、6ヶ月後に1回接種します。

かまれた後の対応

(暴露後接種post-exposure vaccination) 水洗、傷口の治療、ワクチン接種、
動物の調査
 狂犬病を持っているおそれのある動物にかまれたら、まず充分に水洗いします。
なお、傷口を口で吸い出したりしないで下さい。次に、できるだけ早くに病院で、
傷口の治療を行い、狂犬病と破傷風のワクチンを接種します。すぐに接種するのが理
想ですが、発病前なら効果があると考えられているので、忘れずに接種しましょう。
 かんだ動物が飼い犬の場合には、犬が予防接種を受けているかを飼い主に問い合わ
せることも大切です。

7 流行地

 アフリカ、アジア、中南米のほとんどの地域で流行しています。

 メキシコ、エルサルバドル、グアテマラ、ペルー、コロンビア、エクアドル、
インド、ネパール、フィリピン、スリランカ、タイ、ベトナムなどで
特に流行しています。また、アメリカ大陸、ヨーロッパにも存在します。

p19

狂犬病

2007年07月31日(火)

狂犬病~もし、咬まれたらすぐに医療機関へ

本日は、最近日本ではほとんど聞かれなくなった「狂犬病」について。
海外では、まだまだ衛生状態や動物の管理面の問題から少なくない病気です。
かわいいからといって気軽に動物に触れてしまうと、
様々なリスクが潜んでいますので、ぜひご注意ください!

狂犬病~もし、咬まれたらすぐに医療機関へ

※ 本情報は、海外に渡航・滞在される方が自分自身の判断で安全を確保するための
参考情報です。本情報が発出されていないからといって、
安全が保証されるというものではありません。
※ 本情報は、法令上の強制力をもって、個人の渡航や旅行会社による主催旅行を
禁止したり、退避を命令するものでもありません。
※ 海外では「自分の身は自分で守る」との心構えをもって、渡航・滞在の目的に
合わせた情報収集や安全対策に努めてください。

1.狂犬病の発生状況

  狂犬病は南極大陸を除くすべての大陸で発生が確認されている感染症で
 す。アジア、中南米、アフリカの多くの地域で発生が確認され、北米、欧
 州の一部地域でも現在も存在しています。毎年、世界中で5万人以上の人が
 狂犬病感染が原因で死亡しており、特にインド、中国などアジアを中心と
 した地域で多く発生しています。中国においては、2007年1月から6月まで
 の間で1,395人が発病、1,136人が死亡しており、2007年7月6日に北京市衛
 生局は6月に野良犬に咬まれた22才の男性が7月4日に死亡したと発表しまし
 た。日本では狂犬病が撲滅されているため、その危険性を忘れがちです
 が、2006年8月に、フィリピンで犬に咬まれた日本人が帰国後に発症、死亡
 する事例が発生しました。世界各国では現在も感染者が存在する病気なの
 で、海外に渡航、滞在される方は以下の点に御留意ください。

2.狂犬病について

(1)感染源

   狂犬病は、日本では撲滅された感染症ですが、世界中で感染者が出て
  います。狂「犬」病という名称ですが、犬に限らず、猫やイタチ等他の
  哺乳動物(北米ではアライグマ、スカンク、コウモリ、欧州ではキツネ、
  アフリカではジャッカルやマングース、その他牛や馬など)からも感染
  することがあります。狂犬病に感染した犬等の動物に咬まれることで、
  その傷口からウイルスが体内に侵入します。

(2)症状

   ヒトの場合、潜伏期間は9日~数年(通常20~60日程度)で、発病率は
  32~64%(発病するかどうかは咬まれた傷口の大きさや体内に入ったウ
  イルスの量などで大きく変わってきます)で、発病した場合はほぼ100%
  死亡します。症状は発熱、頭痛、嘔吐などに始まり、次いで筋肉の緊
  張、けいれん、幻覚が現れます。犬の遠吠えのようなうなり声をあげ、
  よだれを大量に流し、昏睡、呼吸麻痺が起き、死に至ります。

(3)予防方法

 (イ)動物にむやみに手を出さない。
    日本人は犬や猫を見ると無防備に手を出したり、撫でたり、手から
   直接餌を与えたりしますが、むやみに犬や猫、その他の動物に手を出
   さないようにしてください。他人のペットであっても要注意です。
 (ロ)具合の悪そうな動物には近づかない。
    狂犬病の犬は、多量のよだれを垂らし、物に咬みつく、無意味にう
   ろうろするなど独特の行動をします。
 (ハ)予防接種(暴露前接種)
    渡航、滞在先で動物を対象に活動する場合や付近に医療機関がない
   地域に滞在する場合、事前に狂犬病ワクチンを接種することをお勧め
   します。狂犬病ワクチンは初回接種後、30日目、6~12か月後の計3回
   接種します。予防接種は日本国内の各検疫所等で受けることができま
   す。

(4)万一犬猫等に咬まれた場合の対策

   狂犬病にかかっているおそれのある動物に咬まれてしまった場合、ま
  ず、直ちに十分に石けんを使って水洗いをします(傷口を口で吸い出し
  たりしない)。その後、すぐに医療機関で傷口を治療し、ワクチン接種
  をします。発病前であれば、ワクチンの接種は効果があると考えられて
  いますので、必ず接種してください(破傷風トキソイドワクチンを未接
  種の方は狂犬病ワクチンの接種と共に、破傷風トキソイドワクチンの接
  種も必ず受けてください。)。事前に狂犬病の予防接種を受けている場
  合でも、狂犬病にかかっているおそれのある動物に咬まれた場合は治療
  を目的としたワクチン追加接種が必要となりますので、必ず医療機関を
  受診してください。また、現地医療機関での受診の有無にかかわらず、
  帰国時に検疫所(健康相談室)に御相談ください。

新東京国際空港

(問い合わせ先)
 ○外務省領事局政策課(海外医療情報)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850
 ○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/