海外邦人援護件数の特徴と推移 1

本日は外務省から発表されております2007年度の
『海外邦人援護件数の特徴と推移』についてのご紹介です。

海外での事件・事故情況が、国地域別にまとめられている
非常に分かりやすいデーターとなっています。

ご渡航の際の情報収集と、安全対策のご参考にして下さい。

海外邦人援護件数の特徴と推移

 1.2007年(平成19年)の特徴

 

(1)

2007年において我が国在外公館及び財団法人交流協会が取り扱った海外における
事件・事故等に係わる総援護件数は15,964件(対前年比3.4%減)で、総援
護対象者数は17,643件(同6.0%減)であった。
 

(2)

今次集計結果として、取扱総件数は微減(3.4%)であったが、

中南米地域の増
加率は21.4%となり、大幅な増加となった

。この要因として、同地域の治安
の悪化が考えられる。

(3)

『犯罪加害』は482件(567人)となり、主なものは、「出入国・査証関係犯
罪」(95件、114人)、「傷害・暴行」(65件、70人)、「麻薬」(66
件、79人)、「窃盗・同未遂」(37件、40人)、「道路交通法違反」(35
件、36人)である。

(4)

『犯罪被害』は5,692件(6,220人)となり、

その多くは「窃盗被害」
(4,535件、4,895人)である。

次いで「強盗被害」(425件、48
7人)、「詐欺被害」(381件、440人)がこれに続く。

(5)

『事故・災害』については、「交通事故」(240件、370人)が最も多
く、その死亡者は42人であった。

(6)

地域別では、アジア地域が6,924件(7,618人)と前年に引き続き最も
多く

、次いで欧州地域(4,210件、4,630人)、北米地域(2,732
件、2,877人)、中南米地域(734件、923人)、大洋州地域(731件、
793人)、アフリカ地域(388件、524人)、中東地域(245件、278
人)となっており、中南米地域の取り扱い件数増加がみられる。

(7)

在外公館別の援護件数の上位公館を見ると、在タイ大使館が前年に引き続き1,29
2件と最も多く、次いで在上海総領事館(1,012件、前年3位)、在ロサンゼル
ス総領事館(957件、前年4位)、在フィリピン大使館(914件、前年2位)、
在英国大使館(551件、前年5位)となっており、特に在タイ大使館は15年連続
で全在外公館中、援護件数が最高となっている。