エボラ出血熱とは?

ロングステイ財団、認定アドバイザーがご案内します海外旅行、留学、駐在、ワーホリなどのロングステイと海外渡航の情報案内。

本日は、「エボラ出血熱」の詳細についてご案内です。

猛威を振るっているエボラ出血熱。この病原体について詳しくご案内してゆきます。

対象地区への旅の計画や、海外旅行保険、留学保険、駐在保険などの加入の際の現地情報把握のご参考にしていただき、くれぐれも現地での滞在にはご注意下さい。

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エボラ出血熱とは?

 エボラ出血熱(Ebola hemorrhagic fever)は「エボラウイルス」による感染症で、感染後2~21 日(通常は7~10 日)の潜伏期の後、突発的な発熱・頭痛・倦怠感・筋肉痛・咽頭痛等の症状を呈します。
 次いで、嘔吐・下痢・胸痛・腹痛、さらに口腔・鼻腔・皮膚・消化管など全身からの出血がみられ、致命率(致死率)は非常に高く、最高90%と言われています。
 現在、エボラ出血熱に対するワクチンや有効な治療法は確立されておらず、患者の症状に応じた対症療法(脱水に対する点滴、鎮痛剤の投与等)を行う以外にありません。

 感染経路としては、もともとは、エボラウイルスに感染した野生動物(オオコウモリ、サル、類人猿、アンテロープ等)の生肉や死体に直接触れた人がウイルスに感染することで、自然界から人間社会にウイルスが持ち込まれていると考えられています。

 ヒト-ヒト間においては、症状が出ている患者の血液・分泌物・嘔吐物・排泄物や、それらに汚染された物質(注射針等)に接触し、ウイルスが傷口や粘膜から侵入することで感染します。
一般的に、症状のない患者からは感染せず空気感染もしないとは言われているものの、体内に数個のウイルスが侵入しただけでも容易に発症すると言われており、そのため、エボラウイルスはWHO (World HealthOrganization: 世界保健機関)のRisk Group のうち最も危険とされるグループ4 に指定され、ウイルスの取扱に関わるバイオセーフティーレベル(BSL)も最高度の4 が要求されています。
 なお、必ずしも出血症状を伴うわけではないため、近年は世界的に「エボラウイルス病(Ebola virus disease:EVD)と呼称されることが多くなっています。

過去における流行について

 EVD が最初に確認されたのは、1976 年、コンゴ民主共和国である。この最初の流行では、318 名の患者のうち280 名が死亡(致命率88%)し、恐るべき死の病として世界中の注目を集めました。ちなみに「エボラ」(Ebola)とは、このとき最初に発病した男性の出身地(コンゴ民主共和国)に存在する川の名前に由来します。
 その後、1980 年代には流行が確認されなかったが、1994 年以降は、毎年~数年おきに、数十~数百人レベルの患者が確認されています。
 これまでの流行は(1994 年コートジボワールでの患者1 名を除き)、すべて中央アフリカ諸国(コンゴ民主共和国、コンゴ共和国、スーダン、ウガンダ、ガボン等)におけるものであり、西アフリカでの流行が確認されたのは今回が初めてとなります。

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