コロナウイルスの発生について(2013/5/5)

ロングステイ財団、認定アドバイザーがご案内します海外旅行、留学、駐在、ワーホリなどの

ロングステイと海外渡航の情報案内。

本日は外務省から発表されております、「コロナウイルスの発生について」のご案内です。

旅の計画や海外旅行保険、留学保険、駐在保険などの加入の際の現地情報把握のご参考にしていただき、くれぐれも現地での滞在にはご注意下さい。

※このブログの情報ソースについて、当発信者が外務省へ著作権の確認と、

文章引用について関係部署への報告・確認を行い、皆様方にご案内しております。

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1.中東呼吸器症候群(MERS)の発生と拡大
中東呼吸器症候群(MERS:マーズ)の感染症例について,2013年5月28日,サウジアラビア保健省は同国東部州において新規感染例5例を確認したこと,及び18日に報告され治療中だった1名が死亡したことを発表しました。また,同28日,フランス保健総局は,同国で発症が確認され治療中だった1名が死亡
したことを公表しました。

2012年9月以降2013年5月28日現在,MERS感染例は中東及び欧州で計49例(サウジアラビア:37,英国:3,チュニジア:2,カタール:2,ヨルダン:2,フランス:2,アラブ首長国連邦:1),うち,死亡例は計24例(サウジアラビア:18,ヨルダン:2,英国:2,アラブ首長国連邦:1,フランス:1)が報告されています。

(1)ヒト-ヒト感染の可能性が懸念されます。
5月12日,WHOのフクダ事務局長補によれば,MERSコロナウイルスはヒトからヒトに感染する可能性が懸念され,特に濃厚接触者の場合で,ヒトか
らヒトへの感染が疑われるケースがあると言及しました。

(2)感染者の増加と拡大が懸念されます。
(ア)5月28日,サウジアラビア保健省は,サウジアラビア東部州において,新たに5名のMERSコロナウイルスの感染例を確認したと発表しました。5名
は73歳~85歳といずれも高齢で、なんらかの慢性疾患を抱えているとのことです。また,18日に報告された感染者が26日に死亡したことが公表されました。
(イ)フランス保健省は,5月7日に報告された仏における最初のMERS感染患者が,28日に死亡したことを発表しました。

2.MERSコロナウイルス感染について
(1)一般的にコロナウイルスは飛沫感染や接触感染で伝播し,風邪などの症状を引き起こします。通常その毒性はそれほど強くありませんが,ウイルス が変異した場合は強い毒性を持つ可能性もあり注意が必要です。
現在,WHOや関係各国は,MERSコロナウイルスの感染経路や臨床経過等について,調査を進めています。
(2)コロナウイルスに対する具体的予防策は以下のとおりです。
● 休息,栄養を十分に取り,体に抵抗力をつける。
 ● 手指等の衛生保持に心掛ける。
 ● できるだけ人混みを避けるか,マスクの着用を励行する。
 ● 咳やくしゃみの症状がある患者とは,可能な限り濃厚接触を避ける。
 ● 温度の変化と乾燥しすぎに注意する。
 ● 高熱,咳,呼吸困難等の症状が見られた時は,早めに医師の診断を受ける。

なお,現段階では,WHOは,サウジアラビアを含め,ウイルス感染の影響が及んだ国への渡航や貿易に対する制限を課していませんが,中東及び欧州に 渡航,滞在される予定の方は最新の情報に御留意ください。

※海外安全ホームページでは,これまで本感染症について「新種のコロナウイルス感染」と表記していましたが,WHO及び厚生労働省における呼称の発表 に基づき、この感染症の病原体名を「MERSコロナウイルス」、感染症名を「中東呼吸器症候群(MERS)」と表記することとします。

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