買ってもいない宝くじが当選!?

 本日は、宝くじの当選を装う新手の国際詐欺事件に日本人の被害が出ている
という話題。

 

『日本に在住するAさん宅に何の前触れもなく、
「貴殿はスペイン○○会社主催の宝くじに当選しました。当選額は350万ドルです。
この賞金を受け取るためには当社宛に保証金、手数料として前金2000ドルを支払う
必要があります。なお、○月○日までに所定の口座に振り込まないとあなたの権利
は失われます。」という旨の郵便が届いた。

 この手紙を受け取ったAさんは、覚えのない当選通知に驚いたものの、会社名、
住所、電話番号も明記されていたことから、指示どおり送金した。
 その後、その会社からは何の返事もなく、Aさんが会社宛に電話をかけてみたが、
電話も通じない。そこで初めて詐欺被害に遭ったことに気づいた。』

 最近もある方から「宝くじ当選の保証金として、もう600万円も支払っているのに
まだ返答が来ない」との相談があり、こちらも思わず絶句してしまいました。

 国内、海外を問わず、自分が買ってもいない宝くじが当選するなどと言うことは、
まず考えられないことです。それでも引っかかる方がいるのはなぜでしょうか。

 被害にあった方の声を聞くと、一つに「海外からのお知らせ」ということが盲点に
なっているようです。通常、そんな変な宝くじは存在しないとわかっていても、お国
事情が違えばあり得るかもしれないと、莫大な当選金を目前にして、自らを信じさせ
ようとする心理作用が働くのでしょうか。また、多くの場合、あたかもその国の公的
機関が認めている宝くじかのような記載があり、それにだまされる場合のあるようで
す。

 さらに、当選通知を受けてから送金を行うまでの期限は非常に短く設定され、
その期間内に送金しないと当選の権利を失うという文句でターゲットとなる人の射的
心を揺さぶります。
 信用度を高めるために主催者の連絡先(住所、電話、FAX番号等)もきちんと示さ
れているようですが、これらの連絡先は架空、或いは頻繁に変更されている模様で
す。

 こうした架空の当選通知は郵送だけではなく、電子メールによる不特定多数への
通知も行われています。

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いずれにしても、うますぎる儲け話には落とし穴がつきものです。