マイアミ近辺の医療事情とは?

本日は外務省から発表されている世界の医療事情をご紹介!
海外旅行のお役に立てば幸いです。

本日はアメリカ・マイアミ近辺の医療事情です。

衛生・医療事情一般

 マイアミは北回帰線に近い北緯25度に位置する亜熱帯地です。
気候は、11月から4月頃までは気温・湿度ともに過ごしやすい時期ですが、
5月から10月はスコール(夕立)が多く高温多湿でハリケーンもしばしば来襲する季節です。
年間を通して晴天が多く日中の直射日光も強いため紫外線に対する防御を
心がける必要があります。
フロリダ州は、オーランド、マイアミなど国際的な観光地が多く日本を含め
世界中から旅行客が訪れます。マイアミは中南米の玄関口として人や物資の往来も
盛んなため犯罪に巻き込まれるあるいは輸入伝染病に罹患する可能性もあります
ので注意を要します。
また、マイアミは、交通事故も多く(運転マナーが悪いため)事故に巻き込まれ
ないように注意する必要があります。
マイアミを含めフロリダ州は最新医療設備と技術を有する医療機関が多く、
海外から最新の医療サービスを求め来訪する外国人も多く見られます。
しかし、医療費は米国の中でも高額で医療保険の有無により受けられる医療の
質に格差がでることが往々に見られます。
したがって、来訪者は海外傷害保険などに加入されることを強く勧めます。

かかりやすい病気・怪我

(1) 年間を通して直射日光が強く、夏期は高温多湿となるので熱中症
(日射病、熱射病)、日焼けに注意が必要です。
(2) 旅行者下痢症、食中毒。
(3) 陸・海スポーツ事故、交通事故による外傷。
(4) 自然災害(ハリケーン、竜巻、落雷)による外傷。
(5) 蚊の媒介によるウェストナイル・ウイルスは、フロリダ州において
2004年41名・2005年21名が発症している。
(6) 1948-2006年まで鰐アタック354名のうち20名死亡(2006年は、5月15日までに
既に3名死亡)・鮫アタック509名のうち8名死亡しています。
因みにフロリダ州は米国における鰐・鮫被害において共に最上位です。

健康上心がけること

(1) 屋外で活動する際には、十分な水分を摂取し直射日光に対する防衛策
(帽子、長袖、日よけ止めクリームなど)をとる。
エバーグレード(沼地)等の地域を訪問する際には、虫(蚊など)に
刺されないように防御策(虫除けスプレー・クリームなど)をとる。
(2) 公園、ゴルフ場などで小動物(リス、野ネズミ、タヌキ、野鳥など)が
見られますが、可愛いいとむやみに触らないようにする。
(3) 旅行者は、無理のない余裕のある旅行を行い健康に留意する。

海

予防接種

(1) 日本からの旅行者は、入国に際し予防接種の要件はありません。
居住目的で渡米される方々の子女は、学校に入学する際に米国の予防接種
要件を満たす予防接種証明書が必要です。
予防接種要件は、各州により多少異なりますが概ね以下のとおりです。
(2) 米国(フロリダ州)の小児定期予防接種(注:各州法により多少異なります)

B型肝炎 1回目:2ヶ月 2回目:1~4ヶ月 3回目:6~18ヶ月
DTP 1回目:2ヶ月 2回目:4ヶ月 3回目:6ヶ月 4回目:15~18ヶ月 5回目:4~6歳
Hib 1回目:2ヶ月 2回目:4ヶ月 3回目:6ヶ月 4回目:12~15ヶ月
ポリオ 1回目:2ヶ月 2回目:4ヶ月 3回目:6~18ヶ月 4回目:4~6歳
MMR 1回目:12~15ヶ月2回目:4~6歳
水痘 1回目:12~18ヶ月

米国では、ポリオの予防接種を4回(本邦は2回)行います。
また、生ワクチン(経口接種)と不活化ワクチン(注射)の組合せ、
あるいは不活化ワクチンのみの接種となります。

(3) 現地校入学・入園に必要な予防接種:フロリダ州では、
水痘の予防接種を必要とします。
なお、ツベルクリン反応は入学時に必須の検査です。
陰性の場合問題ありませんが陽性の判定では抗結核薬を投薬されますので
ご注意下さい。

ご参考までに。