多発する死傷事故

 最近では、個人旅行者が増え、レンタカーやレンタバイクを利用する旅行者が急増
してきました。それに伴い、毎年多くの日本人が交通事故で命を落としたり負傷した
りしています。以下は、ちょっとした油断が招いた惨事です。

『カナダのハイウェイを自動車で走行中、センターラインを越えたため、
対向車線のトラックと正面衝突。2人死亡、3人重傷。』

『タイの通りをオートバイで走行中、車線変更を行った際に、背後から
自動車に追突された。ヘルメットを着用していなかった運転手は死亡。』

『オーストラリアへの団体旅行。フリーの日にオートバイをレンタルして
走行中、対向してきたトラックと衝突して即死。』

『米国の田舎道を自動車で走行中、対向車線の乗用車がトラックを
追い越そうとしてセンターラインを越えてきたため正面衝突。
1人死亡、2人重傷。』

トルコの高速道路をオートバイで走行中、料金所で料金を支払うために
減速したところを、後方から走行してきた大型トラックに追突され、重傷。』

『ドイツの国道で、路肩に車を停車させて写真を撮影。車に戻るため道路を
横断しようとしたところ、走行中の車にはねられ、死亡。』

 なかには、本人の過失によらない事故(いわゆる「もらい事故」)の被害に遭うケ
ースもあります。国によっては、飛び出しや信号無視、急停車や無理な追い越しなど
が日常茶飯事のところもあり、また、右・左折のときに方向指示器を出さない国もあ
ります。

 海外で自動車やオートバイを運転する際には、交通事情や交通法規が日本とは異な
ることを認識し、日本にいるとき以上に慎重な運転を心掛けましょう。

また、海外旅行ということで疲労がたまっている状態ですから、体調の管理には十分
気を配り、無理のないスケジュールで運転することが大切です。特に広大な平原の道
では居眠り運転やスピード超過による事故に注意してください。