海外での違法薬物の所持・運搬等に対する注意喚起

ロングステイ財団、認定アドバイザーがご案内します海外旅行、留学、駐在、ワーホリなどのロングステイと海外渡航の情報案内。

本日は外務省から発表されております、「海外での違法薬物の所持・運搬等に対する注意喚起」に関するご案内です。

対象地区への旅の計画や、海外旅行保険、留学保険、駐在保険などの加入の際の現地情報把握のご参考にしていただき、くれぐれも現地での滞在にはご注意下さい。

※このブログの情報ソースについて、当発信者が外務省へ著作権の確認と、
文章引用について関係部署への報告・確認を行い、皆様方にご案内しております。

___________________________

海外において違法薬物の所持・運搬等の容疑により日本人が逮捕され,裁判の結果,厳罰に処されるケースが多く報告されています。2014年8月18日現在,これまでに海外において5名の日本人に対して死刑が執行されているほか,死刑判決が下されたり, 10年以上の長期刑に処されている日本人も多く報告されています。

◦厳しい厳罰に処されます
 日本においても,違法薬物の所持・運搬等に係る刑罰は決して軽いものではありませんが,海外においては,その国の犯罪情勢,刑事政策等を踏まえ,各国が独自に刑罰を定めており,日本での刑罰に比べ,重い刑罰を科す国も多く存在します。中には,一定量以上の違法薬物の所持・運搬等における刑罰の最高刑が死刑となっているなど,違法薬物の取締りに対し強い姿勢を顕示している国もあります。また,日本において未成年であっても,国によっては,成人として取り扱われ重罪を科されることがあります。

◦麻薬組織はあなたを狙っています 
 麻薬組織は,常に「運び屋」になりそうな人を探しています。単純に魅力的な金額の報酬を持ちかけてくることもあれば,恋愛感情や力関係(先輩と後輩の関係,借金の返済圧力等)を利用することもあります。特に,素性がはっきりしない,或いは,親交の浅い知人等から,無料の海外旅行や謝礼の貰える荷物運びなどを持ちかけられた場合,また,知らない人への荷物の転達を持ちかけられた場合,いくら相手から「荷物は危ないものではない」等と説明されたとしても,安易に引き受けると,その後,一生後悔することになるかも知れません。

◦現行犯で逮捕されたら「知らなかった」は通用しません 
 現行犯で逮捕された場合,人から預かった鞄や荷物の「中身が違法薬物だとは知らなかった」等と釈明しても,捜査当局は許してくれません。海外において違法薬物の所持・運搬容疑等により,逮捕・拘束された場合,日本大使館・総領事館では,求めに応じて面会又は連絡をして可能な支援を行います。しかし,その国の司法手続きを尊重することになりますので,日本大使館や総領事館では,釈放や減刑等の要求はできません。

◦あなたが逮捕されたら悲しむ人がいます
 あなたが逮捕された場合,あなたが思っている以上に,心から悲しい思いをする人が,あなたの周りにはいます。自分の生活も顧みず,あなたのために方々に借金してまでも,裁判費用を捻出しようと懸命になる家族もいます。後でどれほど後悔しても手遅れになることがあります。あなたの帰りを待ち望む人への有り難みと申し訳なさを日々感じながら,言葉や食事,他の外国人受刑者との関係に苦慮し,外国の刑務所で長期間過ごすことになります。二度と日本に戻れない可能性もあります。自分は大丈夫と安易に考えないでください。見知らぬ人等からの誘惑や周囲に流されず,断る勇気を持ってください。もう一度,あなたにとって大切な人や家族の顔を思い出してください。

新東京国際空港

もっと!海外へ