鳥インフルエンザの人への感染例 (2013/5/21現在)

ロングステイ財団、認定アドバイザーがご案内します海外旅行、留学、駐在、ワーホリなどの

ロングステイと海外渡航の情報案内。

本日は外務省から発表されております、「2013/5/21 鳥インフルエンザの人への感染例」のご案内です。

旅の計画や海外旅行保険、留学保険、駐在保険などの加入の際の現地情報把握のご参考にしていただき、くれぐれも現地での滞在にはご注意下さい。

※このブログの情報ソースについて、当発信者が外務省へ著作権の確認と、

文章引用について関係部署への報告・確認を行い、皆様方にご案内しております。

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I.鳥インフルエンザA(H7N9)のヒト感染症例

鳥インフルエンザA(H7N9)のヒト感染症例発生状況についてお知らせします。

新規感染症例確認及び死亡に関する報告は,16日以降ありません。

21日12:00現在,鳥インフルエンザA(H7N9)感染症例が確認されたのは,中国上海市,安徽省,江蘇省,浙江省,江西省,北京市,河南省,湖南省,山東省,福建省の2市8省の131名,及び台湾の1名で,感染症例数は合計132名(うち死亡36名)です。

1.中国

(1)中国の2市8省で確認された感染症例の内訳は以下のとおりです。

  浙江省:杭州市,湖州市,温州市,嘉興市,紹興市 計46名(うち死亡9名)

  上海市:33名(うち死亡14名)

  江蘇省:南京市,宿遷市,無錫市,鎮江市,蘇州市,揚州市,南通市,

      塩城市,昆山市,常熟市,徐州新沂市 計27名(うち死亡8名)

  江西省:南昌市,宜春市 計6名(うち死亡1名)

      ※死亡した事例は湖南省で治療していた感染症例。

  福建省:龍岩市,福清市,福州市 計5名

  河南省:周口市,開封市,鄭州市 計4名(うち死亡1名)

  安徽省:滁州市,亳州市,天長市 計 4名(うち死亡2名)

  山東省:棗荘市 2名

  湖南省:邵陽市 2名(うち死亡1名)

  北京市:2名(2例目については,陽性であるが発症はしていない。)

(2)世界保健機関(WHO)は10日,鳥インフルエンザA(H7N9)に関するリスク評価レポートを更新しました。同レポートによれば,鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスについては,動物の保有宿主,感染経路,感染対象を含む多くの事項が未だ不明であり,調査は継続中で,証拠は確定的ではないとしつつも,ヒトへの感染は,活きた家禽への接触やこれに汚染された環境に関連している可能性があるとしています。また,継続的なヒト-ヒト感染が起きていることを示す証拠はなく,4月13日に発表した前回のリスク評価レポートの時点から,リスク評価の変更はないとしています。

(3)20日,広東省衛生庁は,15日に広東省広州市郊外の増城市(広州市北東部に位置する都市)茘城富力市場で確認された1羽の鶏について,鳥インフルエンザA(H7N9)陽性であったことが確認されたと発表しました。なお,広州市政府は既に茘城富力市場を封鎖・休止し,全面消毒,9,500羽以上の家禽の殺処分,無害化処理を行い,濃厚接触者の経過観察を実施中であり,また広州市政府は一定規模以上の家禽市場の検査,定期的な休止と消毒の実施を強化しています。

(4)18日,中国国家衛生・計画生育委員会は,WHOと共同で実施した鳥インフルエンザA(H7N9)感染防止視察チームによる調査(4月19日~23日)の最終報告書を発表しました。同報告書によれば,鳥インフルエンザA(H7N9)については,リスクの深刻さについての基礎的情報はまだ不足しており,多くの鳥インフルエンザと同様,夏に減少することが予測されていますが,重症症例がなぜ高齢の都市在住者の男性に多く発生しているかは不明としています。また,本ウイルスのほ乳類に対する適応性は強化されており,未検査の軽症例や無症状の感染症例が大量発生している可能性はあります。また,感染源は家禽養殖場である可能性が高いことも報告されています。

2.台湾

台湾の担当機関の発表によれば,台湾で確認された感染症例1例は,中国・蘇州市に渡航した後に発症した症例であり,現在台北市において治療が続けられています。台湾衛生署によれば,当該患者は快方に向かっているとのことです。なお,台湾行政院農業委員会における家禽モニタリングではH7N9ウイルスは検出されていません。

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