シンガポールでの安全の手引き#7

ロングステイ財団、認定アドバイザーがご案内します海外旅行、留学、駐在、ワーホリなどのロングステイと海外旅行の情報案内。

本日も引き続き、外務省在シンガポール日本国大使館より2013年に発表されております「シンガポールでの安全の手引き#7」についてのご案内です。

シンガポールの治安状況の把握や、海外旅行保険、留学保険、駐在保険などの加入へのご参考にしていただき、くれぐれも現地での滞在にはご注意下さい。

※このブログの情報ソースについて、当発信者が外務省等へ著作権の確認と、

文章引用について関係部署への報告・確認を行い、皆様方にご案内しております。

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【犯罪の被害にあった後の対処方法】

(1) 日本と比べ数倍のエネルギーが必要

日本で被害を受けた場合は、周りの知人等に相談もできますし、なにより日本語で細かい意思の疎通ができますが、海外では、言葉の問題、法制度の違い、社会習慣の違いから、日本の数倍の努力、忍耐が必要になります。

自分の身は自分で守るという気持を持つことがまずは大切ですが、自分で対処できないことは知人や会社の助けを遠慮なく求めるべきでしょう。当地の弁護士事務所に相談するのも一つの方法ですし、大使館も必要なアドバイスをするなどの援助を行っています。

(2) 平素の準備と心掛け

ア. 貴重品等の特徴をメモし、別途保管

パスポート、身分証明書、クレジットカード等各種カードの番号、貴重品等の特徴や製造番号等についてメモを作成し、別に保管しておきます。

イ. 緊急連絡先の所在地と電話を確認

最寄りのNPC等の緊急連絡先の名称、所在地を地図で見て、自宅からの行き方を確認しておきます。また、電話番号は代表電話だけでなく、夜間休日用の電話も調べておきます。

ウ. 事態別に行動をイメージトレーニング

例えば、目の前に地図を広げ、想定する緊急事態別に、いつ、どこで、どういう事態が起きたら、自分と家族は何をするかについて家族で話し合い、頭の中で整理しておくイメージトレーニングを行うことも有益です。

エ. 緊急事態用キーワードを身につける

緊急事態が起こったときに最低限必要な言葉(たとえば、英語で「強盗が家に入りました。住所は・・。」など)を身につけておきます。小さな子供には、「助けて。」「名前は・・。」「お父さんの名前は・・。」など簡単な英語と自宅の電話番号を日頃から覚えさせておくことも大切です。

(3) 一般的な対処方法

被害の態様や程度により、被害にあった後の対処方法は様々ですし、実際は事態に応じて臨機応変に対処することになりますが、ここでは一般的に重要と思われることを挙げておきます。

ア. あわてずに、落ち着いて行動する

あわててパニックになることなく、落ち着いて行動することが何よりも大切です。

イ. 被害の確認

被害の箇所、被害品、程度を確認します。

ウ. 警察等への通報と被害の届け出警察に通報するとともに、必要があれば救急や消防にも連絡します。

警察に被害を届け出る際は文書を作成することになります(通常は捜査官が事情を聴取して、調書を作成し、読み聞かせの後に間違いがなければそれにサインをします。)。その際、被害届の受理書(ポリスレポート)を受領してください。パスポートの再発行や保険請求等の際に必要となります。

エ. 家族・会社等への連絡・相談

海外で一番頼りになるのは家族、親しい知人、自分や家人が所属する会社です。自分一人で悩まずに誰かに相談することで知恵と勇気も湧きます。

オ. 関係機関(カード会社、保険会社、病院、大使館、法律事務所等)への連絡

盗難に遭った物によって、クレジットカードの無効手続、パスポートの再発行等、所定の手続きを行うため、できるだけ速やかに関係機関に連絡する必要があります。

(4) 警察への被害の届け出の意味

一般的に、犯罪の被害にあった場合、捜査を行う権限は当地の治安当局にあります。したがって、現地警察に被害を届け出ない限り、警察は被害の発生を認知することができず、必要な捜査を開始することもできません。

大使館は、邦人の被害について連絡があれば必要な援助を行いますが、大使館だけに連絡していただいても、シンガポール警察がその犯罪被害を認知したことにはならないので注意して下さい。シンガポール警察庁(Singapore Police Force)のホームページには各NPCの所在地が掲載されておりますので、最寄りのNPCを常日頃から確認しておいて下さい。

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